愛知県では本日から一部を除き、多くの業種において営業自粛要請が解除。やや街も活気が戻ってきたような感じがします。今日は知立(ちりゅう)市にやってきました。
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知立市のマンホール
知立市は東海道五十三次の39番目の宿場町、池鯉鮒宿より発展した町です。古くは伊勢物語にも「八ッ橋のかきつばた」と詠まれていることから、市の花はカキツバタです。
マンホールに書かれている和歌は「伊勢物語」の中で在原業平が三河八橋において、かきつばたを詠んだ歌。在原業平は六歌仙・三十六歌仙の一人です。
からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ
??? 何を言っているのかわかりません。漢字で書くと
唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ
まだよくわかりません。この歌の意味は
(何度も着て身になじんだ)唐衣のように、(長年なれ親しんだ)妻が(都に)いるので、(その妻を残したまま)はるばる来てしまった旅(のわびしさ)を、しみじみと思うことです。
参考:
高校古文『唐衣着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ』わかりやすい現代語訳と品詞分解 / 古文 by 走るメロス |マナペディア|
いやーわからないですね。日本語難しすぎ。5,7,5,7,7のあたまの文字が「かきつはた」になっているのが、「折り句」という和歌のテクニックらしいですね。
名鉄知立駅前、クラウンパレスホテル前にあるマンホール。5月中旬から下旬にかけてはかきつばたが見ごろです。
池鯉鮒宿の跡を示す石碑。
知立神社花しょうぶ祭りは中止がすでに決定
知立駅から徒歩10分くらいのところにある知立神社に立ち寄りました。三河国二宮でこのあたりでは最も由緒ある神社です。
重要文化財の多宝塔。江戸初期の再建になります。
知立神社の横には小規模ながらも花しょうぶ園がありますがコロナで入場禁止。ちなみに小さく見えるキャラクターは「ちりゅっぴ」です。
柵の外から撮影、おそらく咲き始めの時期でしょう。花しょうぶとかきつばたは似ていますが種類がちょっと違います。
5月25日から6月20日まで花しょうぶ祭が開催予定でしたが、すでに中止が決まっているそうです。
いったん豊田市に入ります
豊田市へ。このあたりは豊田市の駒場町で豊田の最南部になります。
こちらは豊田市のマンホール。市の花であるひまわりの絵柄。豊田市と知立市の境界付近に沿って歩きます。
歌の詠まれた三河八橋へ
再び知立市へ。かきつ姫公園でひとやすみ。小さな公園でした。
樹齢600年とも言われる根上りの松。安藤広重の浮世絵のモデルにもなっているらしいですね。江戸時代に東海道を行き交う人も目にしたのでしょう。
無料壽寺のかきつばた園も閉園
今日のメインの目的だった無量壽寺のかきつばた園はコロナで閉園中でした。いつもならこの時期多くの人が訪れますが仕方がないですね。
柵の外から撮影。ここ3年くらい劣化がひどくあまり咲きませんでしたが、今年は良く咲いているようです。けっこう土と水の管理が難しいらしいですね。
三河八橋駅から名鉄電車で帰途へ。三河八橋は京都のお菓子の八ッ橋の名の由来となったという説もあり。八ツ橋の橋の板の形を模したと言われています。
知立行のいつもの赤い電車。