昨日の「パヴァロッティ 太陽のテノール」に続いて、2日連続で映画鑑賞です。
欅坂46の映画ですが、昨日と同じプライムツリー赤池の東宝シネマズ赤池で鑑賞しました。今回はシネマイレージ会員の「6回鑑賞で無料鑑賞1回」ということで、タダで見ました。
タダで見るときはなるべく自分の守備範囲外のものを見るようにしています。
欅坂46は「サイレントマジョリティー」や「不協和音」を知っているくらい。印象的な楽曲とダンスが独特の世界観だなあとは思っていました。
観客は25人くらい、6割は若い女性、4割は若い男性、そして怪しいおっさんが一人です。
映画は欅坂46の誕生から、今回の改名して再出発に至るまでの5年間のドキュメンタリーです。
これまでのライブ映像とその舞台裏、ミュージックビデオのメイキング映像、練習の様子、各メンバーへのインタビューで構成されています。
ちなみにずっとセンターをはっていた平手さんのインタビューはないです(お断りされたらしい)。
欅坂46は従来のアイドルとは一線を画し、笑わないアイドルとして売り出してきましたが、映画を見ているとそもそもそのコンセプト自体が彼女たちの負担になっていたような気もします。
なんか仕事とはいえ、現代社会の先が見えない暗澹たる世界を背負い込んで、それに対する不安だったり怒りだったりの感情を、歌とダンスで表現することをずっとやってきたわけです。
四六時中そんなことをやってたら精神的に参っちゃいますよね。
世の中の隠れたニーズを汲み取る秋元さんはすごいと思いますが、メンバーがどこかで息抜きできる機会はあったのかなと思います。
また圧倒的な表現力で存在感をしめしてきたセンターの平手さんとその他のメンバーたちの間で温度差がかなりあることが、メンバーたちのインタビューからも垣間見れます。
平手さんはまじめで妥協を許さない完璧主義者なんでしょうね。
多くのメンバーがセンターは「平手さんしか考えられない」としきりに言っていましたし、運営側も平手さんに依存していたんでしょうね。平手さんの負担はかなりのものかと想像されます。
しだいに平手さんが体調不良や精神的に不安定で公演に穴を開けることが出てくるようになります。
しかし「これはチャンス!私が代わりをやります!」というような子が出てこないんですね。
第2の平手さんを発掘し育ててこなかった運営側にも責任があるんでしょうね。平手さんもまだ10代ですからね。
私は映画を見ながらずーっと、自分ならこの中に入ったら何ができるだろうと考えていました。
一人の突き抜けた存在とその他の大勢。どうすればみんなの能力を発揮させ、チームとしてまとまりを保つことができるか。
よくあるパターンの話ではあります。大人がケアしてコミュニケーションをとっていかないといけないでしょうね。
なんとなくどよよんと重苦しい雰囲気の映画でしたが、途中で挿入される迫力あるライブパフォーマンス映像はなかなか見事でした。
新しいグループがどうなっていくのか、また欅坂46を脱退した平手さんが今後どう活動するのかおっさんながらに注目しようと思います。
来るときは電車で赤池まで来ましたが、帰りは節約とダイエットを兼ねて20㎞歩いて帰ります。
しかし途中で空が「不協和音」。このあとおもいっきり豪雨に見舞われドツボにはまりました。トホホ。