今日(3月10日)は青春18きっぷを使って山梨県の身延山を目指します。
身延線に乗り換え
JR東海道本線の富士駅で身延線に乗り換えます。身延線の甲府行電車は2両ワンマンカーでした。
途中の西富士宮ー沼久保間の車窓。ちょっと霞んでいますがいいお天気です。
電車は富士川沿いに走ります。
身延駅に到着
午前11時33分、身延駅に到着しました。身延駅は日蓮宗総本山の身延山久遠寺の玄関口。
ケチ男なのでバスやタクシーは使わず、駅から徒歩で身延山の山頂を目指します。
これから向う身延山が富士川越しに見えています。
山頂は標高1153m。駅は標高200mほどですから、ざっくり標高差1000mを登ります。これだけの高さを登るのはずいぶんと久しぶり。
身延山久遠寺総門
総門をくぐると、そこは久遠寺の寺領内。
久遠寺への道の両側には商店などが立ち並び、門前町になっています。
門前町を通り抜け、三門にやってきました。京都の東福寺、南禅寺とともに日本三大門のひとつ。立派ですね。
三門をくぐると立派な杉並木。その先に見えるのは・・
久遠寺名物287段のストレートな石段。一段一段が高さがあり、高低差は104m。
正直言ってこの石段が一番しんどかった。ふだんウォーキングくらいしかしていないので心臓バクバクです。
踊り場が6か所あるのですが、息を整えながら登りました。だいぶ心肺機能が衰えています。
久遠寺本堂を参拝
石段を登り切ると久遠寺の本堂が現れました。
お賽銭10円で道中の安全、コロナ退散、家内安全、お金持ちになれますようにと祈願しました。
あれっ、本堂の脇にはこんな乗り物が ! 斜行エレベーターです。もしかしてほとんどの人は石段を登っていない?
奥之院参道へ
本堂の裏から頂上へと続く奥之院参道を登ります。
石段の下にあった観光案内所で訪ねたところ、頂上まで徒歩2時間半。そして下りのロープウェイの最終がコロナのため3時30分に繰り上がっています。
いま午後1時10分なのであまり余裕はありません。
頑張って登りますが、最悪間にあわなかった場合に歩いて引き返すことも想定して登ります。
途中までは車道を歩いて登ります(一般車両は通行禁止)。 まわりは杉の木ばかりで花粉がやばそうです。でもピークは過ぎているかな?
丈六堂
途中の丈六堂。金色の仏像が祀られていました。
道は東側の尾根につけられ、写真よりも傾斜はきついです。自転車で立ちこぎしたら、おそらく後輪がスリップしそうなくらい。
身延山はツキノワグマの生息地です。そろそろ冬眠から目を覚ます?
大国堂と三光堂
途中の大国堂。
そして三光堂。車で登ってこられるのはここまでです。ちょうど半分くらい登ってきたところですね。
ここから先は舗装道路ではなくなります。登るにつれて道も荒れてきますが、登山靴が必要なところはありません(あってもいいですが)。私は底が厚めのジョギングシューズで登っています。
登っていると毛無山脈越しに富士山がチラリチラリと見えてきました。でも葉っぱがしげる夏場は何も見えないでしょうね。
法明坊
だいぶ上まで登ってきました。法明坊(お水屋)です。井戸がありました。
東照宮
さらに登ると東照宮。東照宮と言っても大きい神棚に雨除けの屋根がかかった感じです。
ここは頂上手前の展望が開けた場所。富士山と眼下には富士川の流れが見えます。赤い丸印のあたりから歩いてきました。
富士山をアップ。ロープウェイで登ってきて見るよりかは感動がありますね。
山頂にある奥之院思親閣
午後2時50分、ロープウェイの終電40分前に頂上にやってきました。頂上には奥之院思親閣があります。ロープウェイの駅もここから目と鼻のところですね。
思親閣は以下のように、日蓮がこの山頂までやってきて両親のことを思った場所なんですね。
日蓮聖人が9年の永きにわたり法華経の読誦と門弟たちの教導に終始した身延山久遠寺。
その身延山の山頂(標高1153メートル)に、奥之院思親閣があります。
日蓮聖人は身延在山の9年の間、故郷のことを思い出されては、西谷のご草庵より50丁の道なき道を登られ、遙かに房州小湊のご両親、師の道善房を追慕されました。
奥之院思親閣は思親大孝の霊場で、日々多くの参詣者が訪れています。
ロープウェイはもちろん、まともな登山道もない時代、過酷すぎますね。遭難しそうです。
南アルプス一望の北側展望台
山頂には4か所の展望台があります。北側展望台にやってきました。南アルプスから甲府盆地を一望します。
富士山も含め、身延山からは日本で1,2,3,6番目に高い山を見ることができます。
北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山。北岳は高村薫の「マークスの山」の舞台。一回登ってみたいとは思っていますが、たぶんこのまま登らないだろうな。
ちょっこと頭を出す日本で6番目に高い悪沢岳。赤石岳や聖岳の3000m峰は前方の山に隠れて見えないようです。左側のとがった山は笊が岳(2629m)。
七面山展望台
七面山展望台。七面山(1989m)の北東側は久遠寺の寺領で、山頂にかけお堂があり、修業の場となっているようです。
帰りはロープウェーで下山
麓は春みたいな陽気でしたが、さすがに山頂は冷えますね。そろそろロープウェイで山を下りることにします。
関東一の高低差763mの身延山ロープウェー。なるほど、ここは関東なんですね。富士吉田あたりだと関東といわれても違和感ないですが、関東なんですね・・
ゴンドラが新調されてまだ一カ月もたっていないようです。料金は片道860円。
富士山とゴンドラ。
終電1本前の3時20分の便で下山します。
ひーひー言いながら2時間かけて登った行程をわずか7分で下ります。
久遠寺から身延駅の4㎞は再び徒歩移動。静岡で静岡おでんを食べるつもりにしているので、16時30分発の富士行の電車に間に合うよう急いで歩きます。
青春18きっぷの旅は欲張ってスケジュールがタイトになることが多いです。
本日の旅費
青春18きっぷ1枚2410円
コンビニおにぎり&水350円
ロープウェイ860円
お賽銭10円
おでん4200円
妻へのお土産の饅頭700円
合計9530円