兵庫県尼崎市のJR立花駅にやって来ました。
大阪のベッドタウン尼崎市
大阪市と隣接する尼崎市は人口46万、兵庫県では神戸、姫路、西宮に次いで4番目に大きな市です。大阪のベッドタウンですね。お笑いのダウンタウンの出身地としても有名。
市外局番は大阪と同じ06、県が異なるのに同じ市外局番というのは珍しいそうです。
たまに大阪府尼崎市と揶揄される要因でしょうか。
古い町並みの残る七松(ななまつ)町
阪神尼崎市まで歩いてみることにします。
立花駅の南東にある七松町付近。駅前にあった高層マンションを振り返ります。
古い住宅が並ぶ一角です。尼崎にこんなところがあったのは意外。戦争で焼けなかったのでしょうか。
登録有形文化財の小西家住宅。非公開です。
このあたりは中世には環濠集落だったらしい。平地の尼崎においては敵から守るために集落のまわりを濠で囲むことが一般的だったようですね。(ネット情報)
弘誓寺というお寺のようです。
七松八幡神社です。何気ない住宅地の中の神社ですが、「忍たま乱太郎」ファンの聖地のみたいです。七松小平太というキャラクターがいるみたいです。
この記事を書いていて知りました。
またこの場所はかつて七松城という城があり、天正6年(1578)からの織田信長の有岡城攻めの際には、有岡城の支城である荒木村重の尼崎城を攻めるために、織田信忠(信長の長男)が七松城を陣城にしたそうです。
尼崎市役所
七松町を抜け尼崎市役所の横を通過。
私が訪れた直後に全市民の個人情報データが入ったUSBメモリー紛失騒動がありました。無事見つかったみたいですが、きっと市役所の中も大騒ぎだったことでしょう。
阪神バスの路線バスが走ります。
激安自動販売機
関西に多い激安自販機がチラホラあります。
全部が全部50円じゃないですね。でも安い。右下に赤マムシドリンクがあるのが関西らしい。
難波熊野神社と尼崎大仏
難波熊野神社です。このあたりは大阪でもないのに西難波町なんですね。東難波町もあります。読み方は「なんば」ではなく「なにわ」と呼ぶそうです。
その隣の光明寺というお寺です。大仏の後頭部が見えます。
グーグルマップでチェックしたら尼崎大仏という名がでてきました。そこまで大きくはないです。
尼崎市中央商店街
南方向へ歩きます。
国道2号線を横断します。
南北にのびる三和本通り商店街。
阪神尼崎駅へと東西にのびる尼崎中央商店街にやってきました。ここの商店街はずいぶん賑わっていますね。
商店街内は自転車に乗るなと言われても乗る人。関西あるある。
土地柄、阪神タイガース優勝祈願の飾りつけ。
やる気のあるお店が多いですね。
尼崎えびす神社
尼のえべっさんの提灯。尼崎は短縮して「尼」「アマ」と呼ばれることも多いんですね。
祭神は八重事代主大神で商売繁盛の神様として人気。
磯村水産&松のや
腹が減ったので磯村水産で早めの夕食にしようと思います。
磯村4色丼。税込864円。
ちょっとボリューム的に物足りなかったので、松のやへ。
ロースカツ定食。食べ過ぎかな。😅 どうせ食べるならチェーン店ではなく地元のお店にすればよかった。
阪神尼崎駅と尼崎城
阪神尼崎駅に到着しました。駅のすぐ南東に尼崎城があるので行ってみることにします。
明治の廃城令で取り壊された尼崎城ですが、2019年に145年ぶりに再建されました。
大坂夏の陣後、江戸幕府は大坂を直轄地として西国支配の拠点とするため、元和3(1617)年、譜代大名の戸田氏鉄(うじかね)に尼崎城を築城させ、大坂の西の守りとしました。
尼崎城は、翌元和4(1618)年から数年の歳月をかけて築造されました。3重の堀と4層の天守からなる城で、その規模は、現在の北城内・南城内の約300メートル四方、阪神甲子園球場の約3.5倍にも相当する広大なものでした。
幕府は一国一城令により、各地の城郭を破却する政策を推し進める一方で、尼崎には5万石の大名の居城としては大きすぎる城をあえて造らせています。このことからも、幕府がいかに尼崎を重要視していたかが伺われます。
また、築城工事と同時に城下町の整備も開始され、8つの町からなる尼崎城下町が完成。多いときには2万人近い人々が暮らす、阪神間随一の城下町として大いに栄えました。
尼崎城は、戸田氏・青山氏・(櫻井)松平氏と、代々譜代大名が藩主を務める尼崎藩政の中心として、また、城下町尼崎のシンボルとして、約250年もの間、威容を誇りました。その長い年月の間には、修復工事を常に行い、城を保つ努力が繰り返し行われていたことがわかっています。
どちらかと言うと工業地帯でごちゃごちゃしていて、治安の悪いイメージがつきまとう尼崎市ですが、お城も再建されて観光及び市のイメージアップに力を入れているようです。
お城の隣には阪神電鉄の旧発電所の赤レンガ建物があります。お城との対比がおもしろい。
尼崎駅から阪神電車に乗って帰ります。
思っていたより見どころの多かった尼崎市でした。