ごめん・なはり線とは
JR土讃線の御免駅で土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗り換えます。
ごめんは始発の御免、なはりは終着の奈半利ですね。
ごめん・なはり線(ごめん・なはりせん)は、高知県南国市の後免駅から同県安芸郡奈半利町の奈半利駅に至る土佐くろしお鉄道の鉄道路線の愛称である。正式な路線名は阿佐線(あさせん)であるが、旅客案内上では全て愛称の「ごめん・なはり線」が使用されている。略して「ごな線」とも呼ばれる。
元々は徳島県側の牟岐線と繋がって、室戸岬をぐるりと回る四国南東部をカバーする路線になる予定でした。
しかしその計画もあえなく頓挫。現在、奈半利までの営業距離は42.7kmあります。
車内に入ってみました。
補助椅子があります。こんなタイプは初めて見ます。
写真を撮っていたら阪神タイガースラッピング車両がやってきました。沿線の安芸市が阪神のキャンプ地だからですね。さすが。
この車両、とても変わっていて窓の外に通路があります。海側をオープンデッキにして景色を楽しむためのものみたい。
今は真冬なので、いかに温暖な高知とはいえやめておきましょう。
ローカル鉄道にしては全線高架化されていて高規格。高架化は海沿いを走るため、津波対策を考えて建設されたものだそうです。
ここまで乗ってきた土讃線と比べると、窓ガラスがきれいで気持ちいいです。写真ではわかりませんが、遠くに雪をかぶった山が見えます。方角的に徳島の剣山、三嶺のようで高知の平野部からも見えるんですね。
そういえば先日、高知に大雪が降ったというニュースがありました。
列車は一級河川の物部川を渡ります。
夜須駅
30分ほどで目的地の夜須駅に到着。距離の割に料金は高めで御免駅より560円。
駅ごとにやなせたかしさんによるキャラクターが設定されているようです。
夜須駅からは海沿いに歩きます。
手結港可動橋
目的のモノが見えてきました。
天に向かってそびえ立つ手結港可動橋。長さは32mあるそうです。10階建てのマンションくらい。
ちゃんと立っているときに見に来られて良かったです。閉まっているときは何の変哲もない橋ですもんね。
通行可能な時間を示す看板がありました。通行できるのは一日6時間。船のほうが優先ですね。
何があっても船が優先みたいです。
この状態の橋に突っ込む人はいないと思いますが、安全のために遮断器があります。
私は見たことないですが、山崎賢人が出演するダイハツのCMに可動橋が登場しました。
手結港
可動橋の内部にある手結(てい)港です。港を取り囲む石垣が古そう。風情があります。
1657年には完成していた港だそうです。
漁船になんか長い竿みたいなのがついています。
閉まる可動橋
橋が閉まるまで20分ほどありましたが、もう二度と来ることはないと思い、待ってみることにしました。
橋の根元付近にある信号機はまだ青ですが・・
これが赤になるといよいよ閉まります。船は通過したらダメということですね。
6分ほどかけて閉まりますが、ゆっくりですが確かに動いている。まったく音がしません。
ゆっくりゆっくり下りていきます。
完全に閉まりました。最後にゴンという音がしました。
このあと遮断機が上がり、通行が可能となります。こうやって見るとふつうの橋にしか見えないですね。
動く可動橋を見ることができて満足です。来た道を駅へ戻ります。
来るときは小銭があって車掌さんに直接運賃を支払ったのですが、帰りは切符を買おうと思ったら1万円札しかない。この券売機はICカードも使えず、1,000円札しか対応していない。
駅前のセブンイレブンで、おにぎりなど無理やり買い物して1万円札を崩しました。