年の瀬の12月30日、四国旅行の4日目で最終日です。船で今治から本州に渡る記録です。
土生(はぶ)港
因島の土生港から三原港へ向かう高速船に乗ります。
三原までは40分で1,500円。距離、時間を考えると、ここまで乗ってきた今治ー土生航路に比べるとちょっと高いような気もします。急行料金を含むと券面にありますので、高速船料金ということなんでしょう。
出港2分前まで船の姿がなく、本当に運行されているのかなと心配になりましたが、どこからともなく姿を現しました。
乗客は5人ほどでしたが、あっという間に乗船してあっという間に出航です。手ぎわが良いです。タクシーみたい。
ちょっと寒いですがオープンな後方デッキの席へ。
立石港
土生港からおそらく500mくらいか離れていない対岸の生名島の立石港に寄港。ここで下りる人も乗船してくる人もいました。
因島と生名島の間の海峡を船は進みます。また曇ってきました。
因島モール
因島モールに寄港。多くの客の乗降がありました。港の前がショッピングセンターになっていてスーパーのハローズやホームセンターのユーホーがあります。
しまなみ海道、生口島と因島を結ぶ生口橋の下を通過。
このあたりから船のエンジンは大きくうなり、かなりのスピードで海上を航行します。船首が持ち上がりそうなくらい。
スマホアプリでチェックすると時速48kmでした。
重井港
因島の北部にある重井港に到着。インドネシア ? ベトナム ? アジア系外国人の乗客も多いです。造船関係で働く技能実習生ですかね。
鷺港
佐木島の鷺港に到着。乗降客がありました。
三原港
終点の三原港に到着して本州に上陸しました。到着したらすぐに待っていた乗客が乗り込んできました。大きな荷物を抱えて帰省される人が多いようです。
いろいろな島への船が発着する三原港です。
三原駅周辺
三原港から三原駅までは徒歩5分程度。
三原市のマンホールです。三原城の石垣がデザインされています。
タコの町です。
毎年8月に三原やっさ祭が開催されるそうです。戦国武将の小早川隆景が三原城を築いたことを祝い、城下の人たちが踊ったのが始まりだとか。
三原港近くの大きなスクリューのオブジェ。今治市にも同じような物がありました。造船最大手の今治造船の広島工場が市内にあるようです。
新幹線も停車する三原駅です。三原市は人口9.6万人で、広島空港も三原市内にあります。
ここから愛知に帰りますが、その前に三原城と福山城を訪れようと思います。
駅構内に三原城の案内
三原城天守台跡には駅構内から行くことができます。見学は無料。
三原城は日本続100名城に指定されています。戦国武将の小早川隆景によって築城されました。
最盛期の構造は、天主台を北(陸側)に頂いた本丸、その東・西・南側に二の丸、そしてそれらの東側に三の丸と東築出、西側に西築出を設けた梯郭式の城であった。さらには海に向かって船入りを開いており、郭を隔てる縦横の堀の重なりも加わると、満潮時にはあたかも海に浮かんだように見えるところから浮城とも呼ばれている。
三原城はほんとうに新幹線のすぐそばということがわかります。というか新幹線は三原城の敷地を切り取るように建設されているようにも見えます。
山陽本線の普通電車で、次は福山に向かいます。
福山駅
三原から福山までは電車で35分ほどでした。広島県の東の端に位置する福山市は人口約45万人で駅前も栄えています。
私の中では昔の日本鋼管(現JFEスチール)の企業城下町のイメージ。
市の花がバラで、市内にはバラ公園があって、毎年バラ祭が開催されているようです。
福山城
新幹線の車窓からも良く見える福山城です。大規模な改修工事が昨年終わったばかりです。日本100名城のひとつ。
タマゴのようなものがたくさんあるのは、チームラボによるイベントのためですね。
福山城の天守は戦争で焼失してしまって、戦後の復元になります。
福山城の築城主、水野勝成の像がありました。
徳川家康とは従兄弟の関係。関ケ原での功績から、三河刈谷藩主(愛知)となり、その後郡山藩主(奈良)、初代福山藩主となり、福山の地で当時としては珍しい86歳もの長い生涯を終えました。
福山城を見物したあとは、新幹線に乗りたい気持ちになりましたが、楽せずに18きっぷで7時間かけて愛知へ帰りました。
四国旅行シリーズはこれで終了です。