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生田神社
ダルビッシュミュージアムを見学した後、三宮駅からほど近い生田神社を参拝しました。創建は201年という歴史を持つ神社で縁結びの神様として知られています。
陣内智則と藤原紀香が結婚式をあげた神社として関西では有名ですが、離婚してしまったのでちょっとケチがついてしまいましたね。
ご縁結びのいくたさん - 神戸の安産祈願・恋愛成就・ご縁結びは生田神社
境内の池の周りではアジサイが咲き始めていました。
本殿の北側には生田の森と言われる鎮守の森があります。
大きな木がたくさんありました。生田の森は源平合戦の古戦場だったそうです。生田の森・一の谷の合戦の舞台です。
相楽園
生田神社より山手幹線を少し歩くと相楽園(そうらくえん)があります。グーグルマップで見つけました。
いちおう神戸には1年ほど住んでいたことがありますが、その存在は知りませんでした。
相楽園には日本庭園や蘇鉄園、芝生広場、結婚式場・宴会場であるTHE SORAKUENのほか、三つの重要文化財があるので見学することにしました。
入園料は300円です。
旧小寺家厩舎
一つ目は旧小寺家厩舎です。厩舎なのでここで馬を飼っていたんですね。
小寺謙吉氏が河合浩蔵氏に設計を依頼、明治43年頃に建築した厩舎(きゅうしゃ)です。円型の塔屋・急勾配の屋根や屋根窓・豊富な切妻飾り(きりつまかざり)など、変化に富んだ意匠で飾られています。
広場に面して北側1階には馬車を入れる車庫、2階には厩務員のための宿舎、東側は高い吹抜けの天井をもつ馬房があります。(昭和45年6月17日重文指定)
相楽園公式HPより
小寺謙吉は第11代の神戸市長、河合浩蔵は主に明治・大正期に活躍した建築家です。
内部は公開されていません。
旧ハッサム住宅
アジサイの間からチラリと見える洋館がありました。
英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街(北野町)に建てて住んだもので、設計は英国人によるものです。木造2階建、寄棟造棧瓦葺(よせむねづくり さんかわらぶき)の和洋折衷建築物です。昭和36年に神戸市が寄贈を受け、昭和38年に移築されました。
なお、前庭のガス灯2本は、明治7年頃当時としては非常に早い時期に、外国人居留地に街灯用として建てられていたものです。
阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突を前庭に保存しています。(昭和36年6月7日重文指定)
相楽園公式HPより
なるほど、異人館街にあったんですね。内部は公開されていません。
日本庭園と船屋形
相楽園は、神戸市の都市公園で唯一の日本庭園です。
約20,000m2の敷地の中にある庭園は、池泉回遊式日本庭園。飛石や石橋を渡り、流れや滝石組など深山幽谷の景を見ることができます。他に蘇鉄園や樹齢約500年と伝えられる大クスノキ、5月初旬頃に咲くツツジの花が見事。
ツツジの花は一部で残っていました。
外国人旅行者と思いますが、こんなところまで来るのはなかなかマニアック。逆にいかにも日本を感じられる場所ですので、穴場的な観光スポットなんですかね。
たしかに異人館街を見ても、欧米人にとっては見慣れていて新鮮さは無いかもしれません。
船屋形は珍しいですね。現存する川御座船としては日本で唯一の物。幕末時には飾磨港(姫路港)にあって、その後垂水に移築され、さらにこの相楽園に移築されたそうです。
船屋形は江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船(かわござぶね)』の屋形部分だけが陸上げされたものです。建造年代は、1682~1704年の間と推定されます。昭和55年に保存のため移築されました。
木造2階建、切妻造桧皮葺(きりつまづくり ひわだぶき)で内部は1階2階とも3室に分かれていて、前方より「床机の間」「上段の間」「次の間」となっています。
木部は内外とも全てを春慶塗(しゅんけいぬり)と黒漆塗に塗分け、長押(なげし)や垂木(たるき)の先には金箔を施した飾り金具を打つなど非常に華麗で繊細な造りとなっています。
現存する川御座船としては、国内で唯一のものです。(昭和28年8月29日重文指定)
相楽園HPより
修復はされていると思いますが、今から300年以上前に作られたものとは思えないくらいきれいです。けっこう大きいですが、この屋形を乗せる船本体はもっと大きかったのでしょう。
本田氏の紋が入っているそうですが、当時の大名は贅沢すぎ。現在のクルーズ船のように、レジャー用途なんでしょうか。
梅雨空に似合うアジサイはまだ咲き始めです。
蘇鉄園のソテツです。
兵庫県庁と鉄人28号像
相楽園から徒歩3分くらいのところにある兵庫県庁です。山手幹線沿いにこんな感じの建物が東西に3棟並んでしました。タイル張りですが非常に暑苦しい色です。
兵庫県庁と直結する神戸市営地下鉄の県庁駅から新長田へ向かいました。
新長田にある鉄人28号像は山陽本線を走る電車の中からは見たことがありますが、近くに来てみるとその大きさを感じます。