大阪駅から丹波路快速で約30分、JR福知山線の西宮名塩駅です。
駅は30年ほど前に誕生した西宮名塩ニュータウンの玄関口です。
西宮名塩ニュータウン(にしのみやなじおニュータウン)は、兵庫県西宮市北部の名塩地区にある住宅・都市整備公団が開発した住宅地である。愛称は「創造の丘ナシオン」。1991年(平成3年)に「街開き」が行われた。
大学時代の後輩にたしか西宮名塩出身のヤツがいたような気がします。
西宮の中心部は大阪湾沿いで六甲山地の南側になりますが、西宮名塩は六甲山地の北側です。
西宮市は南北に長いずいぶん歪な形をしているんですね。西宮名塩からだと西宮市中心部に行くのも大阪梅田に出るのも、時間的にあまり変わらないかと思います。
西宮名塩駅から続く高低差60mの斜行エレベーター(開設当時、日本一長く速いとされた)が特徴の南斜面中心の住宅地。建築家の遠藤剛生が都市計画に参画し、多くの集合住宅や共同施設、斜行エレベーターなどの設計を手がけた。1994年(平成6年)、建設省都市景観100選で大賞に選ばれたこともある。面積約240ヘクタール。当初計画人口約12,000人。
これが開業当時、日本最長と言われた斜行エレベーターですね。斜行エレベーターは珍しいですが、私の身近なところでは名古屋の東山動植物園にあったりします。
エレベーターへのアプローチです。
エレベーターは並行して2基あります。
体を鍛えたい方は隣に階段もあります。私ならダッシュで軽く20往復はできるでしょう。
30年前なら。😅
ボタンは1階、2階、3階とあり、途中階があるのに少しびっくり。三菱系のメンテナンス会社のステッカーが貼ってありました。エレベーター本体の製造は三菱電機でしょうか?
注意事項です。夜中は1時から4時45分まで運転休止されるんですね。西宮名塩駅の終電は0時45分、始発は5時9分なので問題ないですね。
斜行長約145m、斜度23°、速さは毎分90m。わりとゆっくり登る印象です。音はとても静かです。
いちおう冷房も入っていました。冷房がないとこの時期、ガラス温室みたいになってしまいますね。
左右に2本のレールがあって、その間にワイヤーがあってエレベーターのかごを巻き上げているんでしょうかね。ケーブルカーと同じ原理でしょうか。
壁にある扉は2階の入口?
乗車時間約1分半、3階に到着しました。たまたま私が乗った時は私一人でしたが、それなりに利用者の姿は見ることができました。朝夕のラッシュ時はけっこう乗る人がいるのでしょう。
エレベーターホールを出ると、コンクリートが多用された安藤忠雄っぽい現実感の無いニュータウンが広がります。
「静と動」という池田万寿夫氏の彫刻作品があります。
宝塚・大阪方面の眺めです。
宝塚の高層マンションとその右奥に大阪梅田の高層ビル群が見えました。
ちょっとした広場がありました。
斜面を利用した住宅は眺めが良さそうですが、住み心地はどうでしょうか。下界より若干涼しいような気がしないでもありません。
斜行エレベーターの下側にスーパーマーケットの阪急オアシスがありますが、ニュータウン内にはセブンイレブンが一軒と内科医、歯医者が一軒ずつ。
現在も6,000人が住んでいるそうですが、その人数に対しては少ないような気がします。車でニュータウンの外に行く人も多いのかな?