新潟県の糸魚川にやってきました。
駅から100円のコミュニティバスで10分ほどの距離にある美山公園にフォッサマグナミュージアムがあります。
糸魚川市は、糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)の直上に位置し、多岐にわたる種類の岩石・鉱物、地質構造等が観察できる場所で、ジオパークに指定されています。
フォッサマグナミュージアムは糸魚川市立の博物館で、ひすいに代表される糸魚川で産出された鉱物や化石を中心に展示、フォッサマグナについて解説しています。
入館料は700円です。
入館してすぐにあるのが糸魚川の山奥、小滝川ヒスイ峡の再現コーナーです。
巨大なヒスイの原石です。
糸魚川で多くヒスイを産出するわけは、周辺が地殻変動によって高圧と高温がかかる条件が整っており、その中でヒスイを構成する鉱物が結晶化しやすいからだそう。
また、糸魚川周辺ではヒスイを含んだ岩が河川によって運ばれ、浜辺や川沿いに自然に露出することが多いそう。
ヒスイ拾いの名人みたいな人がいて、その方々が浜辺などで集められたヒスイのコレクションも展示されていました。
博物館に寄贈したのでしょう。
地学好き、鉱物好きには面白い場所です。
映像によるフォッサマグナの解説コーナーです。
フォッサマグナは西端が糸魚川―静岡構造線で東端が千葉ー柏崎構造線。その間はかつては海が侵入して海底火山がいくつも噴火したそうです。
関東の西半分はフォッサマグナなんですね。
糸魚川には石灰岩によるカルスト地形もあります。
北アルプス北端に近い黒姫山などにあり、他の日本のカルスト地形に比べて標高差があるので、竪穴が発達しているようで、日本で最も深い穴が糸魚川にあるそうです。
それが「白蓮洞」で深さ513m。次いで「千里洞」の405mです。
化石の展示コーナーです。糸魚川以外で産出されたものもありました。
恐竜の骨です。わかりやすい形をしています。
💩みたいな形をしたのは異常巻きのアンモナイトの仲間のニッポテニス。
ゴキブリの化石です。中生代白亜紀からほとんど形状が変わっていないですね。
鉱物の展示も充実していました。地方都市の博物館とは思えない充実度です。
見ていると引き込まれますね。
帰りはバスではなく歩いて駅まで戻りました。
日本海がきれい。
途中、糸魚川ブラック焼きそばを食べようと思い、とあるお店に寄ってみたんですが、なんと現在は提供していないとのこと。
観光案内所にあった2025年版糸魚川ブラック焼きそばのチラシには載っていたんですけどね~、残念。