ほぼ同じ時期にネットにあった２つのニュース記事です。
日本は収入、教育などで最下位。外国人が｢住みたい、働きたい｣国ランキング | BUSINESS INSIDER JAPANwww.businessinsider.jp
世界の海外駐在員にとっては日本は働きたくない国、住みたくない国ランキングで３３か国中３２位。惨憺たる結果です。暮らし部門の定着の容易さで３２位、仕事部門の収入が３３位、ワークライフバランスが３３位、子育て部門の教育が３３位、友達作りが３２位という悲惨な結果です。
要は日本に行っても収入は少なく、長時間労働で、言語は日本語のみ、社会は閉鎖的でなかなか受け入れてもらえないということでしょうか。まあ納得の結果ですかね。ちなみに日本はベトナム、インド、フィリピン、中国以下です。
これが観光になると正反対の結果になっています。
日本は観光の行き先として世界４位。住みたくないけど旅行で行くなら最高という結果になっています。
思い当たるフシはあります。私はここ４年ほどの間にイギリス、スコットランド、アイスランド、オーストラリアを訪れました。それぞれ魅力的な国々でしたが、いずれの国も1,000円出してもロクなランチにありつけません。2,000円出してなんとか及第点です。
そう考えると300～400円で食べられる日本の牛丼チェーンやうどんチェーンなどはアンビリーバブルでしょう。衣・食に関しては先進国で日本ほど物価の安い国はないと思います。しかもサービスも最高レベルですから。
そして治安がよく、美しい自然に恵まれ、西洋にはない独特の文化があるとすれば、観光地として魅力がないわけがありません。
ただ働くとなると日本ではサービスを享受する側は天国ですが、提供する側は地獄です。お客は神様、定時になっても帰れない、根回しに報連相、わけのわからん会議ばかり。日本で働きたくない、住みたくないというのもわかります。
過去を振り返ればバブルの頃は日本人が強い円を背景に世界中でお土産を買い漁っていましたが、いまではまったく逆ですね。日本が相対的に沈んでいる状況を考えれば、観光分野が伸びていると言っても一概に喜べないですね。
