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青春18きっぷ 伯備線で移動
2日目の朝、松江は雨でした。晴れていたら国宝の松江城に行こうかと思っていましたがやめときました。
松江駅から岡山方面に移動します。
朝7:02発の新見行。
写真ではわかりにくいですが米子をでたあと一瞬伯耆富士こと大山が見えました。
日野川沿いに電車は進みます。
しかし伯備線の普通列車の遅いこと遅いこと。伯備線は岡山と山陰地方を結ぶメインルートだけに、特急「やくも」がガンガン走っています。「やくも」との対向待ち、さらには追い越し待ちのため途中駅で停車してばかりです。
結局、米子ー新見間78.8㎞で2時間16分かかりました。急いではないからいいんですが、乗りとおす人は青春18きっぱーでもない限りほぼいないでしょう。
9時50分、新見駅に到着し岡山経由和気行の普通に乗り換えます。
10時35分、雨がやんでいたので備中高梁で下車しました。雨が降り続いていたらそのまま岡山まで行って岡山城と後楽園を観光しようと思っていましたが、この備中高梁が今回の旅の本来の目的地です。
日本一高いところある山城 備中松山城へ
山のてっぺんに小さく見える備中松山城。現存するお城で日本一の高さにある山城です。駅から徒歩で1時間半かけて登ります。
高梁市は古い建物が残る趣のある町です。
武家屋敷も残っています。(内部見学は有料)
いよいよ本格的に山を登ります。左側の遊歩道に進みますが、遊歩道というほどなまやさしいものではありません。
うっそうとした森の中に入っていきます。
入り口には親切なことに無料の杖がありました。一本借りることにしました。
運悪いことに再び雨が降り始め、左手に傘、右手に杖をもって、息を切らせながら急坂を登ります。昨夜からの雨で地面の落ち葉が濡れ滑りやすいです。
8合目のふいご峠までは車道もあって車でもいけるのですが、そちらを歩くと逆に距離が長くなり時間がかかります。
ふいご峠にやってきました。駐車場があるのが見えます。私以外の観光客はほぼ自家用車かタクシー利用だと思います。私は中学生時代にタクシーに一人で乗ってぼったくられたことがあるので、その後の人生でタクシーという選択肢はほぼありません。日本でGrabでも普及すれば別ですが。
一人のタクシー運転手の行いで、一人の客を完全になくしてしまうわけですから罪深いものです。
ふいご峠からさらに15分登って、石垣が見えるようになってきました。
振り返ると高梁市街が雨に煙って見えます。
さらに登ります。石垣は見えますが、天守はなかなか見えてきません。
こんな山の頂上によくこんな石垣を作ったものです。山頂にある石を使ったのでしょうか、それとも下から運び上げてきたのでしょうか。
まだ上り坂は続きます。
こちらが備中松山城で一番古い石垣だそうです。
天守がやっと姿を現しました。霧がかかっています。
備中松山城は江戸時代またはそれ以前に建てられた天守が現在まで保存されている、日本に12城しかない現存天守のうちのひとつです。
内部の見学は500円、ここは素直にお城の維持管理費への協力と思い、500円支払って見学することにします。
内部は2層構造できつい階段を登って2階部分に来ました。この小屋組みに使われている木材が当時のものを使っているので現存天守ということなんでしょうね。備中松山城は昭和に大規模な修理が入って、崩壊寸前の城を現在のきれいな形にしたそうです。
現存天守という定義もちょっと???なところがありますね。
こんなに山の上だと食料や水の調達はどうしていたのかと思います。住むのには適していない城だと思います。
こちらの二重櫓も当時のものが保存されて重要文化財です。
帰りは足元が悪いので遊歩道ではなく車道を歩きました。
ニホンザルの群れがいてビビりました。(笑)
瀬戸大橋を渡り四国へ
城を見学した後は、今度は四国へ向かいます。
岡山からは快速マリンライナー高松行に乗車、瀬戸大橋を渡ります。
四国に入って最初の駅である坂出駅で乗り換え。
丸亀市内をレンタサイクルで散策 丸亀城へ
うちわの生産が日本で9割のシェアという丸亀市にやってきました。
駅前でレンタサイクルを発見。6時間までなら200円と、格安なので借りることにしました。最初に500円支払い後から300円返金されるシステムでした。身分証明書の提示が必要です。
丸亀市にも現存天守12城のうちのひとつ丸亀城があります。
小ぶりな天守です。外見はきれいに修復されているので現存が再建かよくわかりません。でも現存ですからそれなりに貴重なんでしょう、重要文化財に指定されてます。
丸亀城は標高66mの亀山という小高い山に作られた平山城で360度の眺望を楽しむことができます。東側には讃岐富士こと飯野山が見えます。
遠くにはさっき渡ってきた瀬戸大橋も見えます。
小腹が空いたの何か食べようと思い、入ったのがうどん県でまさかの「はなまるうどん」。うどん県の個人経営のうどん屋さんは昼過ぎ午後2時か3時でお店を閉めるところが多いですね。
いっぽう丸亀市だから丸亀製麺があるのかと思っていたらこれが無いんですね。いろいろ大人の事情があるようです。
ちなみに丸亀はもうひとつの讃岐名物、骨付鶏の発祥の地なんですが、行きたかった店は定休日でした。
高松経由で徳島へ
丸亀から高松にやってきました。すっかり暗くなりました。
高徳線の普通列車で徳島へ向かいます。
2時間30分ほど乗車し、午後10時前、今日の宿泊地の徳島市へやってきました。高松ー徳島間は距離的にはそれほどありませんが、特急「うずしお」の対向、追い抜き待ちで途中駅で何度も数分~10分間の停車がありました。
徳島駅を少し歩くと地方都市にはびっくりのけっこうな歓楽街がありました。昨夜の松江市と大違いです。徳島市は人口26万、松江は20万、似たようなものですが徳島県民は酒好きで夜はパーッと遊ぶのでしょうか。
徳島ラーメンの名店 東大へ
そんな歓楽街のはずれにある徳島ラーメンのお店、「東大」でラーメンを食べます。店名の由来はラーメン界の東大を目指したかったからだとか。
食券方式です。私が選んだのは東大黒とんこつの中650円です。
15人くらい入ったら満席になりそうな小さなお店でした。
ラーメンを頼むとトッピングの生卵は無料で入れることができます。
写真は卵一つですが、合計卵3つ入れて食べました。ラーメンに生卵?と思うのですが東大さんの豚骨醤油スープによく合います。店員さんがニンニク入れますかと聞いてくれたので入れてもらいました。
完食です。東大さんのスープは濃厚ですがしょっぱくないので全部飲み干すことができました。
東大さんはあとで知ったのですが私の地元の愛知や大阪にも支店がありました。しかし今日訪れた大道本店が発祥の地になるようです。
今夜はこちらで宿泊します。長い一日でした。