ホームセンターでペット部門を2年半ほど担当していた時の話です。
ペット部門は他の部門と違ってなかなか大変でした。他の部門は下手な話、誰でもつとまると思いますが、ペット部門はやはり動物好きな人がふさわしいです。
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大型ホームセンターのペット部門
ホームセンターではたいていペット部門もあります。大型店になると生体も販売しており、犬猫だけでなく鳥類、爬虫類、両生類、熱帯魚なども販売されます。
私の勤めていた店でも犬猫以外にハムスターやフェレット、ウサギ、ヘビ、トカゲ、ヤモリ、カメ、フクロウ、インコ類、金魚、メダカ、熱帯魚、アロワナ、カブトムシ、クワガタムシ、オカヤドカリなど売っていました。
犬猫の販売は高度なノウハウが必要なので、動物病院やトリミングショップも経営する会社がテナントとして入っていましたが、それ以外の生体はホームセンター従業員で管理します。
アルバイトさんたちが貴重な戦力
幸いペット好きの若者がアルバイトでけっこう働きにきてくれていて、社員はそこまで生き物の面倒を見ることはありません。餌やりや飼育ケージの掃除など日常の世話はバイト君たちでやってくれます。
私の店ではそれぞれ鳥オタク、虫オタク、爬虫類オタク、熱帯魚オタクがいたのでめちゃくちゃ助かりました。
しかし問題は販売時ですね。
そのバイト君たちがいればいいのですが、例えばバイト君たちが帰った後とか、土日の忙しい時間帯にバイト君たちが接客に入っている時とか、私も生体を扱わないといけませんでした。
たとえば熱帯魚の中には動きのクソ速いやつがいて、販売したいのになかなか網ですくえなかったりします。横でお客に苦笑されることもあります。
フェレットとかも飼育ケージから出そうとすると、なかなか反抗的な態度をとるのでビビります。
エサ用昆虫も販売しないといけません
あとはゲテモノ系もお客の要望に応じて用意します。爬虫類やフクロウのエサとなる冷凍ピンクマウスも一匹から販売していますし、トカゲやヤモリのエサとなるコオロギもS,M,Lサイズ販売しています。
コオロギもSサイズくらいになると小さくて早くて捕まえにくく、下手すると10匹販売するのに10匹ケースから逃げちゃったなんて笑えない事も起きます。
生きたミールワームも販売しています
あとはアロワナや鳥類のエサになったりするミールワームですね。
虫の苦手な人はここでSTOP(以下、写真) 戻ってくださいね。大丈夫な人はスクロールダウンでGo!
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もちろん生きていてクネクネと動いています。(笑) プラスチックケースの中におがくずと一緒に数百匹うようよと入れられています。
こいつもお客さんの要望に応じて販売します。右手(素手)を突っ込んで手づかみで必要数をビニール袋に入れていきます。
最初きっついですけど慣れるとコオロギより捕まえるのは簡単なので、私は嫌いではありませんでした。慣れとは恐ろしいものです。(笑)
ミールワームは、飼育動物の生餌とするために飼育・増殖されているゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫の総称である。
フルーツゴキブリもいかが?
あとはフルーツゴキブリなんていう生餌もいます。アフリカ産のゴキブリです。
正式名称マダカスカルゴキブリ。5cmくらいになります。アロワナなどの大型熱帯魚のエサになりますがこいつも手づかみでいきます。大きいので食べ甲斐があるらしくアロワナも大喜びだとか・・
こいつも見た目は怖いですが翅はなく飛ぶことはないので扱いやすいです。動きも普段お目にかかるゴキブリよりもずっと遅いので大丈夫です。
脱走しないか常に心配
けっこうフルーツゴキブリは日本にも輸入され、繁殖も簡単なので売り場でも勝手に増えていくのですが、こんなのが店の外に逃げ出したらみんなビックリでしょう。
うちの店でもフルーツゴキブリではないですが売り物のヒョウモントカゲモドキが脱走して隣の畑で発見されたことがあります。見つけた近所の人もビックリですよね。