定光寺駅
定光寺駅は名古屋から中央線で多治見、中津川方面に向かう時の愛知県最後の駅になります。名古屋駅からは普通電車で30分ほどの場所になります。
庄内川の渓谷沿いに設けられた駅は秘境感が漂いますが、特急から普通まで多くの電車が通ります。
駅を出ると「ようこそ愛知高原国定公園」のアーチがありました。
千歳楼
駅の近くにある旧千歳楼の建物です。1928年(昭和3年)に開業し、2003年(平成15年)に廃業した旅館です。
定光寺駅に降り立つまで知りませんでしたが、マニアには有名な建物のようです。
千歳楼は昭和期には名古屋の奥座敷として多くの宿泊客を集めていたそうです。
建物が倒壊する恐れがあるから、川には入るなという怖い看板が対岸にありました。😱
千歳楼のまわりを歩いてみます。一番上には定光寺の文字はありますが、千歳桜の文字があったであろう位置には、今は何もありません。
山側には多くの車が止められていますが、特に貸し駐車場というわけでもなさそう。駅前駐車場として早い者順で勝手に止めているのでしょうか。
倒壊する恐れがあるという建物の下に車をとめるのはけっこう怖いですね。
周りはフェンスで取り囲まれ、物騒な雰囲気です。今でも不法侵入で年間10件ほど警察に通報があるようです。周囲には何台かの防犯カメラが設置されていました。
建物の側面です。
錆びて朽ち果てているらせん階段。歩いた途端、踏み板が落下し真っ逆さま?
めいっぱい拡大しましたが、軒下にぶら下がっているものは、スズメバチの巣でしょうか。🐝
窓ガラスは割れ、屋根には草や木が生い茂っています。
時が止まっているかのようです。
今にも崩れ落ちそう。
心霊スポット化
このような状態ですので千歳楼は心霊スポット化しているそうです。Wikipediaより引用させて頂きます。
2003年(平成15年)10月
廃業
2005年(平成17年)
愛知万博が終わった頃から荒廃が進むようになった。債権者らが1階の窓ガラスを割って室内金庫、高級食器、客が忘れていった腕時計や宝飾品を次々に持ち出していった。さらに建物の根抵当権が大手都市銀行から債権回収会社に移り、管財人との連絡も取れなくなったため、取り壊しを行うことは難しくなった。
2008年(平成20年)4月5日
旅館屋上の枯れ草から出火し、エレベーターホールや大広間が焼ける事件が発生した。これ以後、繰り返し不審火が起きる。
2008年(平成20年)8月22日
5時間に及ぶ大火事が発生、木造平屋風呂棟と木造二階建事務所の合計200平方メートルが焼けたという。
2008年(平成20年)8月以降
屋上には雑草が生え、多くの窓ガラスや障子が破られて廃墟となった旅館は、やがてインターネット上で心霊スポットとして知られるようになった[11]。夜中には若者の集団も不法侵入するようになり、そのため、は現地の消防本部が侵入対策としてフェンスの設置やパトロールを行っている。
しかし、その後も不法侵入は繰り返され、防犯カメラ6台の設置などの対策も行われた。
2012年(平成24年)8月
16歳の少年と名乗る人物から110番通報があり、その後旅館1階から身元不明の白骨化死体が見つかっている。💀
2017年(平成29年)
過去1年間の近隣住民からの通報は10回以上に上り、同年7月には肝試しのために侵入した高校生9人が書類送検されている。
なかなか興味深い建物でした。今後はこのまま朽ちていくのを待つことになるのでしょうか。
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