三重県桑名市へプチ旅行に行ってきました。
まずは献血
名古屋駅直上のタワーズ20献血ルームへ今年3回目、通算90回目の献血に行ってきました。
血小板献血マシマシコースで1時間半ほどかかり、最後の方はおしっこちびりそうでヤバかったです。
今日の戦利品は味塩コショウでした。また不思議なチョイスですね。まあ使わせてもらいます。
キハ85系特急南紀
せっかく名古屋まで来たので、このまま家に帰るのはもったいないと思いました。ちょっと特急南紀でお出かけしてみます。こちらは紀伊勝浦行きです。
ただし桑名までのたった一駅の乗車です。
鉄道の車両そのものはそこまで詳しくないのですが、このキハ85系気動車はもうすぐ引退なんですね。ふだん特急に乗らない私にとって、最初で最後のキハ85系乗車になると思います。
乗車券350円、自由席特急券330円の合計680円。近鉄の名古屋ー桑名の普通運賃が580円なので、この区間はJRがよく頑張っていると思います。
2両編成で1号車が自由席で2号車が指定席。ちょっとした旅行気分です。シートの部分が通路より一段上がっているんですね。
桑名市
20分ちょいで桑名に到着しました。
桑名市は三重県で最も愛知県寄りの町となります。人口13万9千人で名古屋に通勤通学する人も多いようです。旧東海道の七里の渡しと名産品のはまぐりが有名。
国道1号線沿いの松屋でお昼ごはんにしました。
六華苑
旧諸戸清六邸である六華苑を見学することにしました。去年の9月に桑名を訪れた時は補修工事中で見学できなかった場所です。
諸戸清六(初代)は桑名の実業家で大富豪です。
たいへんなドケチで知られたそうですが、桑名に水道をひいたり学生を支援したり、多大な貢献をした人らしい。
2代目諸戸清六も三重県の名士みたいですが、こんな巨大な家を持つとは、どれだけお金持ちなんでしょう。
建物の設計は明治期に日本にやってきた英国人のジョサイア・コンドルです。
日本に西洋建築をもたらし、鹿鳴館を設計した人物として有名で、門下生には東京駅や奈良ホテルを作った辰野金吾もいます。
2階のサンルームです。
どこか既視感があると思ったら、昨年訪れた東京の旧岩崎邸もジョサイア・コンドルの設計でした。
サンルーム、型押しの豪華な壁紙、玄関ロビーの造り、廻り階段、天井の造作、使用人の小部屋があったり共通点が多いですね。
重要文化財の洋館部分に接して和館もあります。旧岩崎邸もそうでしたが、洋館が主に客人を迎えるためのスペースであったのに対し、和館が実際の居住空間だったのでしょう。
前庭では結婚式の前撮りをやっていました。おめでとうございます。末永くお幸せに。
六華苑は映画のロケなどでも使われているんですね。今年公開の新しい映画のようです。知らんかったけど。
諸戸氏庭園
六華苑の前庭もじゅうぶんに広いのですが、六華苑の南にさらに諸戸氏庭園があります。春と秋の限定公開で、私は六華苑との共通入場券(750円)で入りました。
もともと桑名藩の御用商人だった山田彦左衛門の隠居所を、初代諸戸清六が購入したそうです。
庭園には花しょうぶ園がありましたが、まだ花の時期には早かったようです。
主屋は重要文化財。
こちらにも洋館がありました。(重文)
玉突場ですのでビリヤードする場所ですね。(重文)
旧岩崎邸にもありました。当時ビリヤードを楽しむのは、お金持ちのステイタスだったのですかね。
煉瓦蔵です。
御殿前玄関・車廻しです。(重文)
こういう家とか庭園に関しては、明治・大正期のお金持ちのほうが、現在のお金持ちより数段上を行ってるように思えます。