まーきちのお気楽生活

正社員からバイト暮らしを選んだ旅好きなおじさんの日記

バリアフリーか歴史的建造物の忠実な復元か

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耐震性に問題があるため、取り壊しおよび復元予定にある名古屋城に関するニュースです。

 

news.yahoo.co.jp

 

記事より引用させていただきます。

 

名古屋城天守の木造復元に向けた、バリアフリーに対応する小型の昇降機の設置について、名古屋市の河村市長は、来週12日までに結論をだす考えを示しました。

 

名古屋城天守の木造復元で、車いす利用者も乗ることができる「小型の垂直昇降機」の設置について、名古屋市の河村市長は「設置を1階から2階までにすべき」との考えを示しています。

 

市は、5日に開かれた「名古屋城跡バリアフリー検討会議」で、無作為抽出された18歳以上の市民5000人を対象に行った小型の昇降機の設置に関するアンケート結果を発表しました。


アンケートでは「最上階まで設置する」という回答が47.2%「設置しない」が23.4%でした。


有識者は「市民に十分な説明がされておらず対立構造を作ってしまっている」などと指摘しています。河村市長は来週12日に開かれる「名古屋城跡全体整備検討会議」までに結論をだすとの考えを示しました。

 

この問題をめぐっては、3日に行われた市民討論会でエレベーターの設置を求める障害のある男性に対し、複数の参加者から「我慢せい」などの不適切な発言があり市長は対応の不備を謝罪しています。

 

名古屋市の河村たけし市長ですが、忠実な名古屋城の木造復元にこだわっています。

 

私もどちらかというと市長の考えに賛成です。

 

名古屋城天守は太平洋戦争で焼失しましたが、それまでは残っていたため、詳細な設計図といいますか、すべての部材が採寸されて記録に残っている、珍しいお城だそうです。

 

(現在、私たちが目にする名古屋城天守は戦後にコンクリートで建てられ、以前の物とは大きく変わっています。)

 

その気になれば、昔のままの木造の天守を完全な形で復元できるそうです。名古屋城では本丸御殿が先に素晴らしい形で復元されていて、私も昔のままの天守を見てみたい思いがあります。

 

障害者団体の「車椅子でも内部の昇降ができるように」と、バリアフリー化を求めるのはわかりますが、内部にエレベーターを作ってしまったら忠実な復元ではありません。

 

障害者は「我慢しなさい」というわけではありませんが、そもそも全ての施設をバリアフリー化するのはムリなのでは。

 

ディズニーランドのアトラクションすべてを車椅子対応できないのと同じではないかと思います。

 

個人的にはお城にこだわるより、駅や公共施設など、もっと優先度が高く改修が必要な箇所が多いような気がします。

 

名古屋城復元問題は、自治体のバリアフリーに対する考え方の象徴的問題として、やり玉に挙げられているような気がしないでもありません。

 

障害者団体の要求は、ある意味「正論」なだけに扱いが難しいです。今後の名古屋市の対応に注目です。

 

※記事には12日とありますが、さらに結論を先延ばしというニュースが出ました。